温度均一性

温度均一性とシステムの精度

温度均一性として、定義された有効空間温度の最大許容領域が表示されます。基本的には炉室と有効空間は異なります。炉室は提供できる空間の総容量、有効空間は装入に使用できる空間で炉室よりも小さくなります。

標準炉において+/-Kで示される温度均一性の表示値

標準仕様においては、ホールドタイム中に空の炉内の有効空間内部にて定義された名目作業温度の+/-Kにおける温度均一性の特定が行われます。温度均一性のために比較測定を実施する場合は、炉をそれに応じて較正する必要があります。標準仕様では炉は納品前には較正されません。

+/-Kにおける温度均一性のキャリブレーション

参照温度、または、定義された参照温度作業範囲内での絶対温度均一性が必要な場合は、炉を校正しなければなりません。例えば、750 °C の温度で +/- 5 K の温度均一性が必要な場合は、有効空間内で最低温度 745 °C ~最高温度 755 °C である必要があります。

システムの精度

許容値は有効空間(上記参照)に限らず、熱電対や制御器にも存在します。定義された名目温度(あるいは名目温度領域)で完全な温度均一性が+/- Kが要求された場合:

  • 制御器から熱電対までの測定距離の温度差を測定
  • この温度(あるいは温度領域)での有効空間の温度均一性を測定
  • 場合によっては、制御器に示された温度と炉内の実際の温度を調節するために、制御器にオフセットを設置します。
  • 測定結果のドキュメンテーションとしてプロトコールが作成されます。

 

プロトコール付きの有効空間の温度均一性

標準炉では、+/-K 単位の温度均一性が炉の計測なしで保証されます。追加装備として、DIN 17052-1 に準拠する、有効空間内の参照温度での温度均一性計測器も取り揃えています。炉のモデルごとに、有効空間と同じ寸法のフレームを炉内に挿入します。このフレームに定義された最大 11 の計測位置に熱電対が固定されています。温度分布は、静止した後で、お客様が指定する参照温度で計測します。必要な場合は、異なる参照温度、または、定義された参照動作範囲を校正することもできます。