加温浴槽 QS 20 - QS 400 には中性塩が充填されています。素早く集中的にワークに熱を伝達し、温度均一性に大変優れています。 チャージは酸素を使用せずに熱処理されるので、部品の表面のスケールと変色が最小限に抑えられます。 使用温度は 180 °C ~ 550 °C なので、これらの加温浴槽は、ワークの歪曲を可能な限り少なく抑えた加温浴槽冷却、再焼戻し、理想的な靭性のためのオーステンパー処理(中間段階硬化ともよばれます)、放電加工後の中間焼鈍、および、ブルーイングに適しています。 加温浴槽冷却を使用して、ワーク内でマルテンサイト生成の前に、ワーク内の断面全体の均等な温度補償を達成し、要件の厳しいコンポーネントの硬化の際に、歪曲と亀裂を防止します。 加温浴での焼ならしは熱風循環炉における熱処理と同等で、硬化処理済みワークの硬度を所定値に下げたり、強度の上昇、応力緩和等を行います。 オーステンパー処理によって、油硬化した鉄鋼、低合金鋼の場合に、高い靭性と寸法精度を達成します。 オーステンパー処理したワークは引張強度と弾性に優れています。
- 最高温度 500 °C
- 大変優れた温度均一性
- 加温浴の温度制御
- 停止温度を調節できる温度リミッターで炉とチャージを過熱から保護
- 浸漬加熱方式
- 矩形のケーシング内に統合されたるつぼ
- 装入バスケット
- 1.4828 製のるつぼ
- 操作説明書の枠内における規定どおりの使用
- ナーバサーム・コントローラー用NTLog Basic、プロセスデータをUSBスティックに記録